日本独自の和文化に触れる機会が減少するなか、本制作では和風建築から着想を得て「和を感じ、心を和ませるテキスタイル」を提案しています。様々な事例研究から、内と外を隔てつつも光を取り入れる「障子」の特徴に可能性を感じ、和空間を体感できるようなインスタレーションに落とし込みました。

作品は、薄いポリエステルの布に約6,000本のヒノキ材を幾何学模様を描くように配置し、互いに連結させないことで柔軟な布の性質を残しています。作品内には布に触れて前からと横からも入ることができるようになっており、見て、触れて、作品の中に入って、鑑賞者それぞれの楽しみ方で和の癒しと魅力を感じて頂ければと思います。