卒展レポート

岡山県立大学

岡山県立大学デザイン学部デザイン学研究科 卒業・修了制作展2018

  • 流動 ~うちぬきの博物館~
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流動 ~うちぬきの博物館~

髙木菜生
デザイン学部デザイン工学科建築・都市デザイン領域

人間の行動は、空間に影響を受けやすい。壁に沿って歩いたり、視界が開けた場で立ち止まったり、隙間に顔を向けたり、それぞれの空間が様々な行動を誘発させている。
愛媛県内子町の町並みにて行動の調査を実施し、行動を誘発させる3つの空間的要素を得た。その調査の中でも特に水は、人間行動に影響を与えやすい。また、愛媛県西条市には、「うちぬき」と呼ばれる自噴水がある。このうちぬきと人間行動は、両者とも溜まり、溢れ、広がり、流れていくという「流動」が存在し、うちぬきと人間行動は類似していると考える。そこで、西条市を敷地に選定し、うちぬきの流れから抽出した7つの動きを、研究で得た空間的要素「もの」、「隙間」、「解放空間」にそれぞれ結び付け、建築化した。そうすることで「うちぬきの流動」をたどりながら、自然な行動誘発で空間を体験することができる。うちぬきという水と建築空間を併せた空間体験博物館を設計し、これを主とした複合施設を提案する。

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