岡山県立大学
岡山県立大学デザイン学部デザイン学研究科 卒業・修了制作展2017
インフォメーショングラフィックスを利用したeチケットお客様控の提案
- 山崎理誉
- デザイン学部デザイン工学専攻製品・情報デザイン学領域
本作品は、eチケット(電子航空券)お客様控のフォーマットのデザインに焦点 をあて、航空会社が提供する控えのシステムの仕組みや、旅客側ならびに航空会社側から見た問題点、さらに、観光学における社会的背景等を調査し、そこに記載された情報の有効活用を目指して、より見やすくなおかつ親しみやすくするために、インフォメーショングラフィックス等を作成し、その視覚効果と演出を行ったものである。
本作品の対象であるeチケット(電子航空券)とは、旅客者の氏名、発券航空会社、発券事業所、発券番号、予約番号、旅程、運賃/航空券情報、制限事項等などの航空券に必要なデータを航空会社のホストコンピュータに電子的に記録したものである。
年々旅行者数は増加しており、それに伴い、eチケット控えの利用者が増加すると考えられる。これより、コンテンツに「旅らしさ」の演出を向上させることで、利用者に対するホスピタリティを発揮するためにも、旅行の経験が初めて、または少ない旅客者でも、ストレス無く、表示されている情報に目を通すのに時間をかけず、その結びつきが視覚的に読み取れるように、改善する価値はあると考えられる。そのために利用者を、国際線を利用する個人の旅客者で 特に初心者または経験が少ない旅客者に設定し、数々の調査やユーザビリティテストを踏まえたうえで、国際線で利用されるeチケット控えを前提に、紙(印刷)媒体のeチケット控えと、それをモバイルデバイスに対応させたものを制作した。なお、制作にあたり日本航空株式会社にロゴマーク利用の許可を頂いた。