明星大学
明星大学デザイン学部デザイン学科 第4回 卒業研究報告展
美しい形態を持った照明器具の研究
- 福嶌 知聖
- デザイン学部デザイン学科
照明が好きで照明器具を作りたいと思っていたが、自分は「何に魅力を感じるのだろう」「なぜ惹かれるのだろう」と考える中で、最終的に「美しいとは何だろう」という疑問が湧きました。そこで、形態の印象に関する先行研究を基に、黄金比、白銀比、アシンメトリ、長い長方形、円柱、球、螺旋の8つの照明モデル画像を作成し、それぞれの印象を調査する実験を実施しました。
印象評価は、先行研究から「美しい-醜い」「快い-不快」「魅力がある-魅力がない」「馴染みがある-目新しい」「自然な-人工的な」の評価尺度を選定し、5段階評定で調査をしました。その結果、「美しい」という評価が一番高かったのは「球」であった。さらに球は、「快い」「魅力がある」といった評価が高く示されました。また、黄金比は「快い」「魅力がある」の評価が比較的高く、「馴染みがある」「自然な」という印象についても高評価でした。
素材に関する先行研究では、ガラスを「美しい」と感じ、木材に「親しみがある」「自然な」という印象を感じることが示されました。
これらの研究結果に基づき、ガラスと木材を用いて、黄金比および球の形態を持った2つの照明器具を提案します。今後は、灯りの出方やプロダクトのサイズ感についても調査をしていきたいです。