2012年度 東北芸術工科大学 卒業／修了研究・制作展は、2013年2月13日（水）～17日（日）にかけて、山形市の東部、市街地を見渡せる丘陵に位置するキャンパスで開催した。

学生たちが制作や研究に励んできた講義室やアトリエを会場に、プロダクトや建築、グラフィック、映像などの作品展示と、歴史や修復分野、デジタルコンテンツなどの研究発表を行った。山形の自然豊かな環境が育んだ、創造力と想像力が結んだ集大成である。

デザイン工学部に加えて芸術学部や大学院も合わせると500名以上の学生に依る出品となり、学生の解説を聞きながら作品を見て回ると、1日では見きれない程の充実した内容となっている。

創造力と想像力は、人間の営みのあらゆる分野において基本となるもの。東北芸術工科大学は、このふたつの“ソウゾウリョク”を通して人材を育成するという理念を持ち、オリジナリティある発想で社会と結びつきながら力を発揮できる“豊かな社会人”を輩出している。

ここでは数ある展示作品の中から、プロダクトデザイン学科のものを中心に20作品を取り上げてご紹介したい。