慶應義塾大学エクス・デザイン(XD)の第2回展覧会が、六本木のアクシスギャラリーにて3日間にわたり開催されました。未来のものづくり拠点形成のコンセプトを掲げ、インターフェイス、ロボット、音楽、映像、プロダクトなど多様な分野にわたり、近い将来の実現に向けて十数点の作品展示と技術デモが展示されました。
会期中は、本プロジェクトの教員によるスペシャルセッションを開催。このセッションでは岩竹 徹、湯浅譲二、伊東 乾とともに現代音楽の視点から表現の可能性について討論しました。山中俊治は、膝関節研究のスペシャリストで同大学の教員でもある大谷俊郎と「人体の構造とデザイン」について、坂井直樹と漫画家のしりあがり寿は「アートとデザイン」について、生ドローイングも交えてのトークが行われました。そして、このプログラムのチェアパーソン脇田玲は、Geinerの開発者小林茂と「プログラミングデザインの汎用性」についてセッションしました。またセッションの様子はUSTREAMでも配信されました。
展示、セッション、本プログラムの基本理念、高いレベルのユニバーサルデザインの実現、人と物、自然と人工物の長期にわたる共存、人材交流の活発化などを体感できた3日間となりました。
慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 エクス・デザイン展
期間:2010年3月14日(日)~16日(火)
会場:AXIS ギャラリー(東京都港区六本木5-17-1 AXISビル4F)
主催:慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 エクスデザインプログラム
参加者:岩竹 徹(コンピュータミュージック)、筧 康明(インタラクティブメディア)、加藤文俊(コミュニケーション論)、坂井直樹(プロダクトデザイン)、田中浩也(メディアインスタレーション)、中西泰人(ヒューマンインターフェイス)、藤田修平(映像製作)、山中俊治(インダストリアルデザイン)、脇田 玲(情報デザイン)及び各研究室の学生
URL:http://xd.sfc.keio.ac.jp/
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慶應義塾大学エクス・デザイン(XD)は、湘南藤沢キャンパス(SFC)で2008年に始動した新しいデザインプログラムです。「幅広い視野のネットワーク・デザイン」と「価値創出のためのパーソナル・デザイン」を同時に進める21世紀型デザイナーの育成人材を目指しています。
FXD理念
1. eXperiment 実験的デザイン
プロトタイプの製作を中心として、ひととモノの新しい関係を探る。生み出されつつある未来の価値を、作り手が実験検証しながら磨いていく。ユーザビリティテストを繰り返すことにより、高いレベルのユニバーサルデザインを実現する。
2. eXperience 体験をデザインする
人がモノや環境に対し、最初の出会いから入手、使用、メンテナンス、廃棄までのすべてをデザインする。視聴覚だけでなく、あらゆる身体感覚をデザインのターゲットとする。人と物、自然と人工物の長期にわたる共存を考える。
3. Crossing 価値観と知識の交流
異文化の混合、地域間の連結、芸術とテクノロジーの出会い、異業種のコラボレーションなど様々な領域間の出会いに新しいデザインを求める。幅広い学問領域にふれる機会を提供し、人材交流を活発化させる。
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