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金沢美術工芸大学




 金沢美術工芸大学の卒業・修了制作展は金沢21世紀美術館で開催されました。今回は大学院に続いて学部の作品展という日程で、美術科、デザイン科、工芸科の展示が同時に行われ、それぞれ個性的で創造性溢れる作品が披露され、訪れる人々を魅了しました。

 会場では、学生のギャラリートークツアーや外部審査員を迎えての特別賞の選考も実施され、大変活気に満ちた展覧会となりました。会期中の3月1日に挙行された本学での卒業・修了式に合わせて、全国から保護者や関係者の方々もみられました。

 デザイン科の各専攻、各分野での教育方針に沿った多様なテーマ設定や表現方法、質の追求がみられ、それらを魅力的に伝える展示方法にも工夫がされていました。特に現代の社会や時代性を意識しながらも新しい価値の創造を目指したチャレンジ精神溢れる作品が多く見受けられました。


大学院博士後期課程研究作品展
大学院修士課程修了作品展

期間:2010年2月16日(火)~21日(日)
会場:金沢21世紀美術館 市民ギャラリー他

卒業制作展
期間:2010年2月24日(火)~3月2日(日)
会場:金沢21世紀美術館 市民ギャラリー他
URL:http://www.kanazawa-bidai.ac.jp/



○ファッションデザインコース 大学院2名
 染織技法によるテキスタイルの表現を上手く衣服に落とし込んだレディスブランドや、独自のテーマにより衣服の細部までこだわりを表現したメンズブランド等、どれも時代を反映したコンセプトに基づき、実用性のある商品として大変完成度の高い作品に仕上がりました。また、ものづくりの中で地域の繊維業界の協力を得て、地元素材や技術の活用が定着してきたことも大きな成果でした。

○視覚デザイン 学部21名、大学院1名
 玉手箱のふたを開けたときのような、何か面白いものがいっぱい詰まっていて、わくわくドキドキする気持ちでいっぱいのビジュアルデザインの卒業制作展に、今年もなりました。改めて展示を見ると、視覚デザインのフィールドの広さを実感します。時代を反映してか、ヒトと地球の関係をしっかり表現しようとメッセージ性の高い作品もあれば、エンターテイメントあふれるゲームや映像の世界でヒトの心を刺激したり、個性豊かな作品たちとなりました。

○製品デザイン 学部19名、大学院2名
 製品デザインは社会の動きに直結していますので、今年度はこれまでにない厳しい経済状況の中、長引く就職活動と平行して研究制作に取り組みました。少しでも社会を明るく豊かにすることを目指したテーマで、それぞれ自身の手で納得いく姿を追求した作品が表現されました。CAD-CAMを使った完成度の高いモデルも加わり、現場でのユーザー検証による裏付けもしっかり整えたリアリティー高い提案がそろいました。

○環境デザイン 学部22名、大学院3名
 建築や自然を含むランドスケープを基礎に、空間デザイン領域全般に挑戦している。金沢の豊かな自然や生活環境で、日常的に学んだ4年間の成果を卒業制作に活かし、立地を含め夢のある作品が数多く誕生しました。時代を反映した作品として、温かい気持を大切にしたニットカフェや災害時にも役立つ折り畳める家、ゴミの再生を考えた作品、農業の魅力を取り込んだマーケットなど、未来に向けた空間のデザインが揃いました。


金沢美術工芸大学 卒業制作展

金沢美術工芸大学 卒業制作展

金沢美術工芸大学 卒業制作展

金沢美術工芸大学 卒業制作展

GRADUATION WORKS


畑本沙季

藤沢亮太郎

藤沢亮太郎

石毛沙恵子

柿本泰人

児嶋啓多

坂口博美

高桑哲也

竹田朝子

津田真希


堀江聡美

堀 崇将

浦辺 諭

金谷 渉

河野夏樹

関口恭子

徳田淳也

殿山美里

古木大樹

松川庸子

中村 雄

横田言芳

岡田 悠

山本真理子

小園美宇気

小林美由紀

大家弘己

梅谷知枝

豊島祐樹

北川里沙

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