2010年3月13日、女子美術大学相模原キャンパスにて行われた、「女子美術大学・女子美術大学短期大学部 卒業制作展」に伺いました。
取材当日は、制服を着た多くの学生が、学校見学を兼ねて、展示作品を熱心に眺めていました。
作品展示は、ビジュアル部門とファッション部門、工芸部門に分けて展示がされていました。展示は、実際に触れたり、操作したり、体験してもらうことで、理解を深めてもらう作品が多く、訪れた方々が、作品の上で飛び跳ねたり、学生と一緒に作品を制作している姿がとても印象的でした。
絵画や映像作品は、キャラクターものやイラストチックなものなど、女性の視点から生み出された、丸みのある作品が多い印象を受けました。
ファッション展示は、花や動物の要素を取り入れて、明るいイメージで仕上げたものが多く、作り込みに関しても、隅々まで配慮がいき届いており、インスタレーションも合わせて、丁寧な作りをしていました。
工芸部門は、どの展示も、時間をかけて丁寧に制作されているのはもちろん、作品から滲み出る、手作業独特の温もりを、強く感じさせるものでした。
こうした、温かみを楽しめるのも女子美の卒展ならではのものではないでしょうか。
今回、「卒業制作展」にて展示されていた数多くの作品の中から、一部の作品をご紹介いたします。
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