東京工芸大学
東京工芸大学芸術学部卒業・大学院修了制作展2013が、2月22日(金)から24日(日)にかけて秋葉原UDXで開催され、全卒業・修了生約650名の作品が一堂に展示された。
90年に及ぶ写真教育の歴史を持つ、東京工芸大学の写真学科。写真界の芥川賞とよばれる「木村伊兵衛写真賞」の受賞者に、本城直季氏や高木こずえ氏など卒業生が名を連ねていることからもレベルの高さがうかがえる。今年の会場でも、商業誌で活躍する学生など、ハイクオリティな作品が数多く見られた。また、マンガ学科にもプロデビューを果たした学生が複数おり、彼らの作品を中心に話題を集めていた。
また、3.11をテーマにしたドキュメンタリー映像や、デイケアセンターと協力して開発したお年寄りの方が楽しめるボードゲーム、「のぼる」動作を擬似的に再現することで高齢者の転倒防止を図るインタラクティブアートなど、社会的な問題にアートを使って働きかける作品も見受けられた。全体的に伸びやかな作品が多く、積極的に解説をしてくれる学生の姿と重ね合わせて開放的な学風を感じた。
ここでは、各学科の作品から20作品をピックアップして紹介したい。
東京工芸大学芸術学部卒業・大学院修了制作展2013
会期:2013年2月22日(金)~2月24日(日)
会場:秋葉原UDX