金沢美術工芸大学 産学連携の取り組み 2012

研究テーマ No.1

真空成形の魅力を最大限に活かした
新デザインの提案

馬場化学工業は独自の金型製作技術を持つ真空成形容器メーカー。「オリジナリティと少数他品種」に対応した商品を作り、有名菓子店などに向けた全国的な営業展開を行っている。商品に求められるものは「明確な特徴と価値」。それを消費者に感覚的に伝えられる新しいパッケージデザインの提案を、環境デザイン及び視覚デザインを学ぶ若い学生の視点や感覚で行った。

期間 2011年10月12日から2012年3月31日
委託者 馬場化学工業
研究体制 プロジェクト型
担当教員 デザイン科 環境デザイン専攻 畝野裕司 准教授
デザイン科 視覚デザイン専攻 寺井剛敏 教授
デザイン科 視覚デザイン専攻 坂野 徹 講師
参加学生
デザイン科
視覚デザイン専攻
2年: 綛田隼世、楠田祐士、斎藤佳奈
デザイン科
環境デザイン専攻
2年: 谷 佳奈恵、丹羽千沙子、上原千歩、岡田侑里、堀 正文
研究テーマ No.1 真空成形の魅力を最大限に活かした新デザインの提案

PROCESS

2011.10.12 オリエンテーション
2011.11.14 学内アイデア・プレゼンテーション
2011.11.16 中間プレゼンテーション
2011.11.25 プロジェクト参加者選抜報告
2011.12.19 最終プレゼンテーション
2012.02.13 最終プレゼンテーション 補足説明会

オリエンテーション

馬場化学本社にて、オリエンテーションが行われた。

オリエンテーション
中間プレゼンテーション

小レクチャー・アイデアデベロップメント、ラフデザインの作成、学内打ち合わせ、ブラッシュアップ、学内アイデア・プレゼンテーションを経て、中間プレゼンテーションが行われた。

中間プレゼンテーション
最終プレゼンテーション

選定されたデザイン案はブラッシュアップの後、真空成形作業を行い、最終プレゼンテーションに至った。

最終プレゼンテーション

研究テーマ No.2

能登珪藻土ピザ窯のデザイン

2010年度に引き続き能登の珪藻土関連企業と金沢美術工芸大学とのコラボレーション。昨年度採用となった「ピザ釜」の商品化に向けてデザインや機能面での改良を行った。主な改良点は、市場性を考慮してサイズをコンパクトにした点、窯内の熱の対流性を良くし熱効率を高めた点など。また、これまで窯の中に炭を入れて加熱していた「炭火式」に加えて、ガスコンロの上に釜を置いて加熱できる「ガス式」の開発を行った。完成した商品は「DOGAMA」と命名され、2012年2月には第1号の商品が県内の飲食店に納品された。

期間 2011年4月から2012年3月
委託者 能登珪藻土研究会
研究体制 プロジェクト型
担当教員 デザイン科 製品デザイン専攻 浅野 隆 教授(産学連携センター長)
デザイン科 製品デザイン専攻 河崎圭吾 准教授
参加学生
大学院 工芸専攻
2年: 安達大悟
大学院 デザイン専攻
2年: 大畠拓也
研究テーマ No.2 能登珪藻土ピザ窯のデザイン

PROCESS

2011.08.09 改良型の試食会
2011.10.19-21 Noodle WORLD 2011出展
2011.12.12 メディア取材
2012.02.17 ピザ釜出荷1号店

改良型の試食会

加工上の問題をクリアし、実用性を考慮の上、改良したピザ釜が完成し、試食会が行われた。

改良型の試食会
Noodle WORLD 2011出展

パシフィコ横浜(横浜国際平和会議場)で、Noodle WORLD 2011(第2回 パスタ産業展 ほか)が開催され、能登珪藻土研究会として出展した。

Noodle WORLD 2011出展
メディア取材

優れた機能性やデザイン性が話題となり、新聞・雑誌・テレビなどのメディアから取材を受けた。

メディア取材
ピザ釜出荷1号店

七尾市和倉温泉の「欧風食堂epices」に商品出荷第1号となる「DOGAMAK2」が納品された。

ピザ釜出荷1号店

研究テーマ No.3

小矢部川サービスエリア(上り)2014年改築を前提とした
「北陸らしさ」を演出するサービスエリアのデザイン

昨年度に、小矢部川サービスエリアを「北陸伝統文化の発信」と「お客さまとの文化交流」の拠点と位置づけ、構想的な空間デザイン提案を行った。今年度はごく近い将来の改築に備え、利用状況や現実の環境条件を細かくふまえた上で、「地域との連携」をテーマに、空間デザインのパーツと、一般道からお客を招き入れる「ぷらっとパーク」のサインについて提案を行った。委託者にとっては、現実案に偏りがちな設計実務者の新たな視点展開を、美大生にとっては、現実の条件を自身のアイデアにできるだけ取り込みながらデザインする能力の向上を目的に行った。

期間 2011年6月から2012年3月
委託者 中日本ハイウェイ・エンジニアリング名古屋 株式会社
中日本高速道路 株式会社
研究体制 プロジェクト型
担当教員 デザイン科 環境デザイン専攻 鍔 隆弘 教授
デザイン科 環境デザイン専攻 畝野 裕司 准教授
デザイン科 製品デザイン専攻 根来 貴成 講師
参加学生
大学院 デザイン専攻
製品デザインコース
1年: 今村有希、高橋美早
学部 デザイン科
製品デザイン専攻
3年: 岡菜々子、角田和也、細川扶美
大学院 デザイン専攻
環境デザインコース
2年: 西出衣織 1年: 九尾怜施
学部 デザイン科
環境デザイン専攻
4年: 姚瑤 3年: 伊藤佑子、長柄佳代子 2年: 谷佳奈恵
研究テーマ No.3 小矢部川サービスエリア(上り)2014年改築を前提とした「北陸らしさ」を演出するサービスエリアのデザイン

PROCESS

2011.08.10 第1回ミーティング
2011.09.09 第2回ミーティング
2011.10.7 最終提案

第1回ミーティング

アイデアとその展開について、意見交換。
空間計画、什器、サイン
金沢美術工芸大学 会議室

第1回ミーティング
第2回ミーティング

プライマリー案のプレゼンテーションと意見交換
金沢美術工芸大学 会議室

第2回ミーティング
最終プレゼンテーション

2種類の空間デザイン提案およびサインデザイン提案
小矢部川サービスエリア(上り)特設会場
金沢美術工芸大学 LAVC室

最終プレゼンテーション
最終プレゼンテーション