金沢美術工芸大学の産学連携

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金沢美術工芸大学 産学連携の取り組み

 工学分野に限らずあらゆる分野の大学・専門学校と企業・自治体などが、研究開発を進める上で連携する「産官学連携」の取り組みがさかんに行われている。産学連携は、大きく分けて二つの取り組み方がある。一つは企業等の研究者と大学の教員が共通の課題について研究を行う「共同研究」。もう一つは、外部から委託を受けた研究課題について大学が研究を行い、その結果を委託者に報告する「受託研究」である。文部科学省が調査したデータによると、平成20年度の「共同研究件数」は17,638件となり、前年度に比べて1,427件(9%)増加した。また「受託研究件数」は19,201件となり、前年度に比べて676件(4%)増加した。
 デザインの分野でも、多くの産学連携がなされている。実際に店頭で「産学連携」により開発された製品を見かけることも多い。
 企業が時間を割くことが難しい「基礎研究」を、多くの知識を持ち合わせた学校と共に行うことで、社会に役立つ研究成果を生み出している。また、学生たちにとって企業や研究機関の持つ技術力や、経験にともなう知識、なにより現場の空気に触れることは、机上の空論でない「生きたデザイン」を学ぶことが出来る。今後のデザイナーの育成にも大きな影響力があるだろう。
 今回は、数多くの産学連携に取り組む金沢美術工芸大学から、2007〜2010年に実施された3つのプロジェクトを紹介したい。



コイズミ照明株式会社 新設住宅用次世代居室(リビング・ベッドルーム)照明器具のデザイン

 照明器具メーカー コイズミ照明株式会社との取り組み。テーマは「新設住宅用次世代居室(リビング・ベッドルーム)照明器具のデザイン」である。製品化を前提に、環境デザイン・製品デザインを学ぶ学生の新鮮な感性を活かし、次世代の照明器具のデザインの提案が行われた。

【期間】 2009年5月〜2010年3月
【参加学生】デザイン科 製品デザイン専攻 環境デザイン専攻


コイズミ照明株式会社 新設住宅用次世代居室(リビング・ベッドルーム)照明器具のデザイン

石川樹脂工業株式会社「プラスチック生活用品のデザイン」

 プラスチック成形・加工、金型製造販売などを行う、石川樹脂工業株式会社との取り組み。二次加工(打抜き、曲げ、表面処理等)による、プラスチック成形品の新しい価値観の創出を目的に、量産を前提とした小型スツールのデザインの研究が行われた。
 最終選考で採用された案はプロトタイプ発表を経て、現在量産化に向けて最終調整中である。県内の産業と連携した商品開発は、地域活性化につながり話題を呼んだ。

【期間】 2008年5月1日〜2009年3月31日
【参加学生】大学院 デザイン専攻 製品デザインコース / デザイン科 製品デザイン専攻


石川樹脂工業株式会社「プラスチック生活用品のデザイン」

石川県工業試験場「色弱者に配慮したカラーユニバーサルデザイン」

 「中小企業の試験室・実験室」を基本コンセプトとして、技術相談・指導、依頼試験・分析、研究開発を行う、石川県工業試験場との取り組み。デザイナーが色弱者へ配慮したカラーユニバーサルデザインを実践しやすくするために、色弱者が見えにくいと感じているアイテムを課題に設定。その改善デザイン案を検討するためのガイドラインについての研究が行われた。

【期間】 2007年6月〜2009年12月
【参加学生】大学院 デザイン専攻 視覚デザインコース / デザイン科 視覚デザイン専攻


石川県工業試験場「色弱者に配慮したカラーユニバーサルデザイン」






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